| ■ | 「一つの世界」の成立とその条件 |
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研究代表者:中川久定 宗教と風俗のいかんにかかわらず、私たち一人ひとりが「一つの世界」の住人であるという意識を――たとえ漠としたものであっても――もち始めたのが、日本も含めた大部分での地域で十八世紀後半からであった、ということは否定しがたい事実であろう。このような状況――私たちの研究会の主題に即した用語を用いるとすれば「条件」――を前提にした上で、ヨーロッパ、中国、日本の知識人たちは、各人各様の「一つの世界」像を抱き始めるにいたる。そのそれぞれは、幻想的部分を内部に含みつつも、どこかでこの具体的な「条件」に係留されているのである。このように、知識人内部の想像的世界の中で、どのような「一つの世界」像が焦点を結んでいたかを研究したものが、以下に見られる諸報告である。(本書序章より) ○もくじ 第 一 部 研 究 論 文 序 章 (中川 久定) 第一章 情報の使い回し ―ケンペル『日本誌』からプレヴォ『旅行記集成』へ、さらにラ・アルプ『旅行記集成摘要』へ―(小関 武史) 第二章 フィジオクラットとマンダラン神話 ―ある論争空間における「一つの世界」の成立―(桑瀬 章二郎) 第三章 ドイツ啓蒙の異世界理解―特にヴォルフの中国哲学評価とカントの場合 ―ヨーロッパ的認知カテゴリーの挑戦―(石川 文康) 第四章 華夷と同文 ―明清における日本観の変遷―(堀池 信夫) 第五章 鎖国下日本の観察者 ―外からの目と内からの目(井田 清子) 第六章 明治期「繁昌紀」モノの流行(ロバート・キャンベル) 第七章 二つの世界の一交点 ―篤胤と松斎と大方と―(中野 三敏) 第八章 唯一の神と一つの世界 ―近代初期日本とフランスにおける比較神話学のはじまり―(彌永 信美) 終 章 前記八論文を統合的観点から読みとおすために(中川 久定) 第 二 部 参 考 資 料 研究会メンバー・研究会概要報告並びに研究会開催一覧 |
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| 0701 | 251頁 |
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