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隙間 〜自然・人間・社会の現象学〜
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研究代表者:鳥海光弘 すでに20世紀の最終局面で複雑性という未知の概念がつくられ,そして多様性という概念も生まれた.21世紀に入り,われわれはさらに隙間という総合概念ではない,むしろ実体概念を提案した.われわれの理解では隙間は多様性や複雑性という総合概念の実体である.複雑性が事象のカオス的な性質一般を指し,多様性はカオス的な事象とその原因の双方を併せ持つ概念である.そして隙間は多様性が発現する場であり,繰り返しわれわれの認識や観測にかかる実体であるため,外的に存在しているものである.したがって隙間はいろいろな側面から認識できるし,その内容を詳細に検討できる.ただし,ここでいうところの多様性はすでに隙間というトポスに用意されているが発現してはいないなにものかではない.隙間というトポスを得て発現するなにかであり,用意されてないなにかである.(本書「はじめに 隙間の現象学」より) ○もくじ はじめに 隙間の現象学 1章 人文科学と隙間 1-1 知の隙間―あるいは(信)について 1-2 隙間という概念の効用 1-3 隙間について哲学は何を語りうるか 1-4 デザイン論証とヒューム―神とインテリジェント・デザイナーの「隙間」― 1-5 人と人との「あいだ」を考える視点はどこにあるか――隙間的な存在論としてのスピノザ哲学 1-6「異文化理解」における「間」 1-7 私有の隙間としての環境―環境保護における経済的手段の考察― 1-8 赤ん坊は抱えられて人になる 2章 社会科学と隙間 はじめに 2-1 貨幣と隙間 2-2 隙間と人間・自然・社会 コーポレートガバナンスの隙間 2-3「隙間」論(terra incognita) 2-4 地方鉄道存続運動の理論的問題提起とは何か? 2-5 道路のバリアフリー化による車いす使用者の二層化――岐阜県高山市でのバリアフリー化を事例に 3章 数理科学と隙間 はじめに 3-1「隙間」= 階層が相互作用する場 3-2「隙間」と特異摂動−フローイングプラズマの平衡を例に 3-3 プラズマ乱流におけるスケール階層 3-4 マルチスケールシミュレーション技法の開発 3-5 流れをもつプラズマの安定性〜核融合および宇宙・天体プラズマを 題材として〜 4章 統計物理学と隙間 はじめに 4-1「すきまの理論と理論のすきま−統計物理学の観点から−」 4-2「2つの物理世界の隙間から現れ出る巨視的流れ」 4-3 流体シミュレーションの隙間 4-4 不確定性原理の隙間を利用した量子情報処理 4-5 単層Ising 双極子相互作用系の熱力学 4-6 生物における時間スケールに関する指摘と「隙間」 4-7 非最適蟻集団における採餌行動 4-8 現象数理と物理学の隙間 ―避難時のパニックのマルチエージェントシミュレーション― 5章 生命科学と隙間 5-1 前立腺がんの数理モデルとその隙間治療への応用 5-2 前立腺癌間欠的ホルモン療法の数理モデルによる解析 5-3 生物学の中の隙間,生物学と外の隙間 5-4 ニホンアマガエルの逆相同期発声行動に関する実験的・理論的研究 5-5 血管分岐系形成の数理モデルとその隙間 5-6 心臓性突然死の予知は可能か?―理論と症例との隙間― 6章 プレート境界と隙間 6-1 地球と隙間−プレート境界と隙間− おわりに |
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| 0708 | 121頁 |
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