多元的世界観の共存とその条件

研究代表者:石川文康

本書は国際高等研究所において展開されたプロジェクト「多元的世界観の共存とその条件」(2005 - 2007 年度)の研究成果報告書である。
本プロジェクトは、もともと2001- 2003 年度に、中川久定氏を代表者として実施された課題研究「『ひとつの世界』の成立とその条件-鎖国の時代の日本とヨーロッパ」の理念を発展的に継承するものとして開始された。理念として掲げられたのは、ヨーロッパ中心の閉ざされた一元的世界観を脱して、人類の開かれた多元的世界がどのように成立するのか、またそれは今後もどのように形成されるべきか、そのための条件とは何か、それを主に18 世紀の歴史的努力に基づいて探求し、新たな展望を切り開き、また新たな方法論を試みることである。
(本書「序章」より)

○もくじ

序章 東北学院大学教養学部言語文化学科 教授 石川 文康

第1章 理性の世紀の多元的世界観 -「 対位法の論理」によせて
東北学院大学教養学部言語文化学科 教授 石川 文康

第2章 理性の共振 - ヴォルフと宋明理学の親和性
筑波大学大学院人文社会科学研究科 准教授 井川 義次

第3章 蒲寿宬小攷
- 中国イスラーム哲学成立以前のムスリム知識人
筑波大学大学院人文社会科学研究科 哲学思想専攻 教授 堀池 信夫

第4章 偶像崇拝かつ無神論?
- 中国読書人の「天」信仰をめぐる『 百科全書』の揺らぎ
一橋大学大学院法学研究科 准教授 小関 武史

第5章 18 世紀フランスの言語論における「異文化」
京都大学大学院文学研究科 欧米語学欧米文学専攻 准教授 増田 真

第6章 18 世紀前期ドイツにおける2 つの日本観
-『 ツェードラー百科事典』(1735)にみるイエズス会とケンプファーの受容
東北大学大学院国際文化研究科 博士後期課程 岡野 薫

第7章 西欧における〈開かれた世界と開かれた書物〉
早稲田大学商学学術院 教授 八巻 和彦

参考資料




0902 430頁

書籍版
ISBN 978-4-906671-72-4
 

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