出版物詳細カード
文 献No. S-7
著者名 西島 和彦
タイトル名 科学と技術の間(Lecture)
内 容について ※本文の最初の文章を掲載いたします。
はじめに
 日本では「科学技術」という四字の熟語が定着していますが、実は科学と技術とは全く違うものです。日本ではそ れが誤解されていて、科学技術というと一つのもので、すぐに何かの役に立つもの、というかたちで使われています。 しかし、実は科学と技術とはもともと誕生の経緯も違いますし、その目的も違います。科学と技術の違いを理解しなければ、それぞれの発展が望めないと考える 次第です。
 そこで本日は、科学と技術がどのように違うかというこ とについてお話しします。まず、科学と技術というのはと ても大きなテーマですので、1時間でお話しできることで はないのですが、その中で特に、どうやってこの二分野が 誕生してきたかということと、もうひとつ、科学・技術と 日本人との相性はどうかということについてお話しします。
  科学も技術も日本のものではなく、両方ともヨーロッパ から明治以後にやってきたものですからヨーロッパ文明の 所産であると言えます。それでは、ヨーロッパ文明という のは何に基づき、何から出発しているかというと、ヨーロッパと聞いて我々がすぐに頭に浮かべるものが三つありま す。一番古いのはユダヤ文明、その次がギリシャ、ローマと続きます。
頁 数 49頁
書籍版
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