「関西空港は失敗作になったが、日本の野心的な
空港建設計画は中断されない。」こんな記事が1999 年11 月、イギリスの経済紙フィナンシャルタイム
ズに載ったという。成田空港の暫定滑走路、中部 国際空港、神戸空港の建設、羽田空港の早朝・夜 間国際化…。大幅増が見込めない航空需要を巡っ
て競い合うことが目に見えているのに、運輸省が 関空のライバル空港の整備を進めることに疑問を 投げかけたものである。
フィナンシャルタイムズは経済紙であるから、 当然空港のコストパフォーマンスに視点を置いた 記事であるが、本稿では主に技術的観点から関空
がほめられた営造物なのかどうかを論述する。そ のほかに、関空の経営形態や地元泉州地域のこの 空港への関与の態度などにも言及する。 |